一関市 K.T 男性 60代
カヌーと言えば、私の年代では石狩川や釧路川流域の川下りで、やってみたい願望はあっても実現できない世界でした。それが錦秋湖で体験できるとは思いもよりませんでした。岩手日報の記事を読み、さっそく予約を入れた夕方に今度はNHKで水没林サップ等の映像が流れ、直ぐにでも駆けつけたい衝動に駆られました。
当日は5月と思えない陽気に恵まれ、廻戸川を巡るルートでした。
まずは風景。眼に突き刺さるような新緑の息吹、湖面には奥に行くほど山桜の花びら、クルミの雄花、その他の花弁、風で落下した若葉など、まるで無造作に散らかしたように浮かんでいました。それは水没林の水が停滞する湖面に集中し、水没林と神秘的な、幻想的な光景を醸し出します。
雪どけのミネラルに富んだ水は、エメラルドグリーンからダーク、ライト、パステルグリーン、岸辺の浅いところは白濁、期待した以上に色が変わります。さらに湖面には樹木が映ります。そして耳にはカジカガエル、エゾハルゼミ、野鳥の声(瀬川さんが〇〇〇〇鳥とか教えるのですが、実は風景や音に感嘆し、よく聞いていいないゴメンナサイ)
カヌーはV字谷の入江を縫うように進み、まさにプライベートレイク、格別な湖上の世界でした。やがて行き場のない終点を折り返しました。帰りは向かい風を受け、往復1時間の道のりでした。
この世界は、雪解け水がある時だけ(今年は5月いっぱい)のツアーと聞いてがっかり。また乗りたい。今度は朝靄が立ち込める時に。そして可能であれば、瀬川さん抜きでパドルを操作したい(ガイドが不満なのではありません)。カヌーが駄目なら手こぎボートでも良いから挑戦したい。
来年の春まで待てないから紅葉の時期はどうだろう。検討してくれないかな・・・・。と気が気でない日々を送っています。歳の性だろうか。
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