2019年11月1日、「錦秋の水没林を巡る秋のカヌーツアー」に参加しました。渇水期の9月には川底を歩いた廻戸川。カヌーで遡上できるほど水位が上がるのは、湯田ダムの放流点検のため。この点検が秋に実施されるのは10年に一度と聞いて「このチャンスを逃してはならぬ!」と息巻き、初心者4人で廻戸川へ向かいました。
カラフルなライフジャケットを借り、パドルの扱い方を聞いてから、2艇に分かれて出発。3人乗りの各艇に、瀬川然さん、瑛子さん夫妻が付いてくれました。 漕ぎ始めは風が強かったものの、周囲の木々の葉が蝶のように風に舞う様子も一興。滞留ゾーンは流木や落ち葉がたっぷりで、晩秋ならではの景色でした。ゾーンを抜けると清流に。川底の石にはりついた落ち葉が見えるほどでした。
夫妻が温かい紅茶と菓子を用意してくれ、秋のそよ風に揺れながらティータイム。「空から降ってくるんじゃなくて、湧き出ているんじゃないか?」と錯覚しそうになるほど、黄色いブナの葉が流れていきました。
パドルを力強く握ったのは、滞留ゾーンを通過するときと、折り返し点でバックするときくらい。あとはカメラに夢中になっていました。折り返し後に反省して一生懸命漕いでいたら「急がなくて大丈夫ですよ」と声を掛けていただきました。おかげで、のんびりとした一時間を過ごすことができました。
緑色のカヌーに乗った気分は世界名作劇場「あらいぐまラスカル」に登場するスターリング少年。「マット・リバーへ遠乗りしよう~♪」と鼻歌まじりに漕ぎました。
岩手県一関市 A.Sさん 女性
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